熊本出張でサラリーマンが被災した話 おわりに
はじめに
普段は東京で働いている私ですが、仕事で月1~2回程度は必ず熊本に出張しています。
そんな私が、前震及び本震を被災した話。
そして、そこから得た<旅人が被災したとき>の教訓を、備忘録がてら駄文を書き連ねてまいりました。最後に「おわりに」としてまとめたいと思います。
おわりに
ひとりで行動しない
本当に幸運だったことは、一人じゃなかったこと。
イレギュラーな状況下で一人でいることは思っているよりも心細いと思います。ひとりだったら諦めてしまうことも、二人でいるから何とかなると思えます。
精神論だけではなく、現地にいる同僚からは本当に危ない話も出ていると聞いています。
熊本のみなさん。
— 熊本地震支援情報(非公式) (@kumamoto_g) 2016年4月18日
食べ物あるよ。という甘い言葉に気を付けて❗決して一人で行動しないでください。実際に強姦も起きてるそうです。。
車に乗っていても 施錠してくださいね。勝手に乗り込んで来るそうです。
#熊本地震 pic.twitter.com/19zO6n0iFp
有事の際は、自分が信頼できる相手であればだれでも良いので一人じゃないことが大切だと思います。
荷物は必ずまとめておく
今回一番強く感じたことは、これ。ホテルなどは一度出たら、安全面の問題で再度入ることは難しくなってしまいます。そのため、必要な荷物はできるだけまとめておき、瞬時に持って出て行けるようにする必要があります。
少なくとも必ず貴重品だけはまとめておく習慣を持つべきです。
瞬時に正確な判断を
一歩先を見ながら、正確な判断をすることが必要です。
全部の荷物を持ったこと、早めに空港に入っていたこと、すぐにタクシーを捕まえたこと、何もかもその場の瞬時の判断でした。もしどれか遅れていたら、東京に帰れる時間が大幅に遅れたことと思います。
最終ゴールに到達する最短且つ最前ルートを常に考えておくべきです。
なんて偉そうなことを書き連ねましたが、あくまで旅人として被災した場合の対応、自分の記録をここまで書かせていただいたまでです。
事実として多くの同僚が現地で被災し、新築の家が半壊したり、飼い犬が逃げてしまったり、シャワーが数日使えなかったりなどいろいろと大変な情報が毎日耳に入っています。
そんな中会社の復旧のために動いたり、実家が近県の社員は個人的な救援物資を行ったり、人の優しさ、そして強さを実感している毎日です。
東京に戻ってきた私が何を言っても対岸の火事でしかなく、現地でこれだけ大変な思いをしている人たちのことを思うと、下手なこともSNSで言えません。何ができるだろうと考えた時に、僅かな募金と、何かあった時のために鮮明な記憶を伝えられる形にしておくことくらいだと思い、この記事を書きました。
駄文でしかないことは100も承知だけれども、一つの記録になればと思います。