生き方が雑

何者かに為れるかと思ったこともあったけど、ただ平凡にごくごく普通に生きていくガール()の日々をつらつらと書いていきます。サラリーマン。食べ歩きが好き。毎日それなりに楽しく生きてます。

舞台『WORLD~beyond the destiny』観劇感想 

https://sumabo.jp/smartboys/news/wp-content/uploads/2015/12/world2016_pre_fin_ol.jpg

2016/4/23(土)~5/1(日) 全労災ホール 新宿スペース・ゼロ

<公演概要>
【脚本・演出】菅野臣太朗
【出演】廣瀬智紀・河原田巧也・楠 世蓮
谷口賢志・平山佳延・石渡真修・田中稔彦・伊阪達也・山本哲平・中村卓也・篠田力子
金子 昇

 

廣瀬智紀くんを見るために

あと河原田巧也くん。この二人を見るためにお友達とノリで取っちゃったわけです。10列目のドセンター、かなり良い席で見ることが出来ました。

 

OPシーンは廣瀬くんが目の前に!!お顔がくっきり見える距離で、興奮が隠せません。

破天荒な男たちが世界を変える

内容の予習はさっぱりしないまま開幕を迎えたわけですが、キャッチコピーから陽気なギャングが世界を変えるのかくらいの気持ちで見に来ていたっていうはさすがに言いすぎですが、『予告犯』的な雰囲気で進むのかなと漠然と思っておりました。

 

舞台は、イケメン二人組がとあるビルを爆破させることから始まります。

廣瀬「ヒャッハー!ビルを破壊してやったぜ!ここにいるケンジがやったんだぜ~どうだ~」

そして出てくる警察と中国マフィア。連続爆弾魔を演じるサスペンス舞台と銘打たれていたが…これはなんだかなんだか。なんでこんな捕まるようなマネをするんだ?

頭の弱い美男子の周りで、いかちい兄ちゃんたちがドンパチする舞台なのでは??

感想

登場人物は大きく分けて4組。これらが入り組んで物語が加速していく。

・孤児院関連…主人公A(廣瀬)、B(河原田)、女子及び出所してきたおじさん

・中国マフィア…実は主人公B(河原田)の父親

・警察  …爆弾魔を追いかける

・雑誌社…記者とカメラマン

 

クライムノベルを読んでいるような重厚な2時間でした。4組の登場人物が入り乱れて、過去の犯罪と現在進行形の犯罪の関係性が徐々に解き明かされていきます。

主人公と思われたAは物語の核にこそ居ますが、その周りの中国マフィアと警察、雑誌社の3者で物語は動いていきます。

主人公、まさかの叫んだり唸っているだけっ!!

 

本当に厳しい言い方をすると、主人公Aに魅力を感じることも、共感することもないまま2時間はあっという間にすぎてしまいました。2時間の限界というところもあると思うんですが…

きちんとした教育を受けないで恨みだけで大きくなってしまった頭の弱い美青年、、のようにしか見えず少し残念でした。ただ、異端という役柄については板の上で全うしており、役の仮面は完璧にかぶっていたように思います。キャラクターナイズされていない、一人の生身の人間を演じる彼を、また別の機会できちんと見てみたいと思いました。

 

一方周りを固めたベテラン俳優勢の魅力は十分に発揮されていたように思われます。主人公Bを演じた河原田くんの殺陣能力はなかなかのもので、頭を殴られる場面の動きは驚くほどのリアリティ。正直驚きました!

フィリピンハーフである彼が、身体に半分流れる中国の血を憎むという役柄を演じることに深い何かを感じつつ…

 

お顔立ちがきれいな青年で終わらず、役者として大成するにはメディアに出るだけの事務所の力もあるけれど、やっぱり人を引き付ける力や演技力って言うのは不可欠なんだと改めて感じました。